柏崎映画祭
海と星と空の柏崎映画祭実行委員、
ボランティアスタッフを募集します。
ご希望される方は、太秦株式会社までご連絡ください。
主催:海と星と空の柏崎映画祭実行委員会準備室
後援:株式会社ドッグシュガー 太秦株式会社 本間正樹税理士事務所
映画祭顧問:寺脇研 広報担当:三木美毅 映写:長野映研
協力:ミモザフィルムズ パル企画 GODOM沖縄 渋谷プロダクション テアトルプロモーション プロテカ
金泉寺 キノキネマ ユーロスペース シネ・ウインド 湯布院映画祭 函館港イルミナシオン映画祭

ごあいさつ

映画が始まるとき

2006年に太秦という会社を立ち上げた、それは、何らかの映画を配給してビジネスとして成立させようとしただけではなかった。2003年に歌い手のあがた森魚さんから函館港イルミナシオン映画祭に呼ばれ、映画祭の番組を担当したことが事の始まりだった。映画祭に携わってみて、映画製作者の苦悩と葛藤を知ることになる。端的にいえば、作品は作ったが、それが劇場で公開されない限り映画とはならない、といった悩みを抱えながら映画祭に出品してきたからだ。当時は、配信などがまだまだ整備されておらず、映画は映画館で見るものと考えられていた時代。
その時、映画製作者たちの劇場公開への狂わしいまでの渇望感を身近な皮膚感覚として体感してしまったことが、会社を作ったひとつの動機のように思う。
それまで、撮影が終わり、仕上げの編集作業を行い、完成、すなわち映画が出来上がると思い込んでいた私にとっては、戸惑いもし、且つ又新鮮な驚きだった。
であるならば、映画はいつ始まるのだろうかと、大きな疑問も湧いてきた。同時に、作品を引き受け、それを観客に届け、作品を映画にしてゆく仕事の必要性も朧気ながら見えてきた。
では、映画館を失った街で映画を始める事とは、どのようなことなのだろうかと?
ここに踏み込む危うさを感じながらも、まずは片嶋一貴監督「天上の花」を作品から映画にしていただいたこの柏崎の地で、<映画が始まるとき>を分かち合いたいという思いが頭にもたげてきた。
となれば、思ったら走りながら考えよ、だ。
盟友といったら先輩で恐縮だが、寺脇研氏に相談して、映画祭の開催に向けて走り出した。寺脇さんからは、実績を作るまでは安易に地元の皆さんの助成に頼らないという、元文部省官僚とは思われぬ言葉を投げかけられ、プレ開催を含めて、3回目の開催に辿り着いた。

 

<映画が始まるとき>とは、皆さんに会場に足をお運びいただき、皆さん一人一人に支えられながら、皆さんの中で映画が動き出してゆくときのことなのだろうと思う。

今年も皆さんと共に<映画が始まるとき>を味わいたいと思っています。 
よろしくお願いします。

小林三四郎
(海と星と空の柏崎映画祭実行委員長)
小林三四郎
初めての柏崎

初めて柏崎の街へ入ったのは、2021年秋。『天上の花』を撮影するためだった。映画会社が商業ベースで生産するものと違い自分たちで集めた資金で自主製作するため低予算である上、コロナ禍の最中でもあり、果たして無事に撮り終えることができるか危ぶんでいたのだが、それは杞憂に終わる。
予定の期間に予算内で無事済んだのは、ひとえに柏崎の皆さんの温かい応援があったお蔭だ。屋内撮影では、建物の選定、使用に御助力いただいただけでなく、ボランティアで俳優やスタッフの仕事を補助してくださる方々に恵まれた。野外撮影場面でも様々な協力をいただき、思い通りの出来に仕上がった次第である。
1年後に完成したとき、まず何より先に柏崎市民の皆さんに観て貰いたい! というのが、主演の東出昌大、入山法子はじめ全キャスト、スタッフの一致した思いだったのは言うまでもない。2022年11月の柏崎市文化会館アルフォーレでの完成披露試写会には、多くのメンバーが「懐かしの柏崎」へ東京から駆けつけた。
そして、柏崎市民はわたしたちの思いに応えてくれた。収容定員721名(一階席、当時2階席は閉鎖中)の大ホールを満員に埋め尽くす観客の前で挨拶したときの感激を忘れられない。撮影への協力といい、必ずしも娯楽性の高くない『天上の花』という映画を老若男女の別なく観に駆けつけ、上映後大きな拍手を送ってくれた皆さんの文化的積極性に、感動してしまった。
わたしと共にプロデューサーを務めた柏崎生まれ、育ちの小林三四郎の気持も同じだった。彼が、ここで毎年映画祭をやろう! と提案したとき、わたしが一も二もなく賛成したのは、柏崎の街が秘める高い文化水準と、人々の文化的欲求に微力ながら応えたいと願った故なのである。
第2回映画祭は、一昨年のプレ開催から数えると3回目。「三度目の正直」にふさわしい成果が求められて当然だ。そのつもりで臨んでいる。初日の『シサム』は、映画評論家としてのわたしの2024年度日本映画ベストワン作品だ。また、最終日の『雪子a.k.a』は、長らく文部科学省に勤め教育行政に携わってきた者としてのわたしが、現在の学校現場や子どもたちの姿について皆さんに問いかけてみたい。
二日目は、同じ事件を扱った2本、『桐島です』と『逃走』を連続で観ていただき、観客の皆さんと語り合うのが楽しみだ。
このように、映画を一緒に観て柏崎の方々と共に考え議論する場が、この映画祭だと思っている。

寺脇研
(柏崎映画祭顧問、映画プロデューサー、映画評論家)
寺脇研

タイムテーブル

10/3

15:30 ワンコイン特別上映(500円)
天上の花(柏崎ロケ作品)
上映(125分)
ゲスト:寺脇研(プロデューサー)、片嶋一貴(監督)
18:20 開会の挨拶
18:30 シサム
ゲスト:嘉山健一(プロデューサー)

10/4

10:40 開場
11:00 太陽と桃の歌
上映(121分)
13:30 ウナイ 透明な闇 PFAS汚染に立ち向かう
上映(106分)
ゲスト:平良いずみ(監督)
16:00 「桐島です」
上映(105分)
18:30 逃走
上映(114分)
ゲスト:足立正生(監督)

10/5

10:40 開場
11:00 雪子 a.k.a.
上映(98分)
ゲスト:草場尚也(監督)
13:20 風が吹くとき
上映(85分)
解説:小林三四郎
15:15 TATAMI
上映(103分)
解説:足立正生(監督)
17:40 黒川の女たち
上映(99分)
ゲスト:松原文枝(監督)
閉会の挨拶 小林・寺脇・参加ゲスト
プログラム・タイムテーブル・ゲスト等は都合により変更になり場合がございます。
お電話、ホームページにてお確かめください。

作品紹介

ワンコイン特別上映500円
天上の花
10月3日(金)15:30上映

天上の花

ゲスト:寺脇研(プロデューサー)、片嶋一貴(監督)
萩原朔太郎を師と仰ぐ三好達治は、朔太郎の美貌の末妹・慶子と結ばれることを望むが、貧乏書生と侮られ拒絶される。しかし、十数年後、三好は妻子と離縁して、慶子と結婚。時は太平洋戦争の真只中、身を隠すように越前三国にひっそりと新居を構えた二人には、雪深い冬の過酷な生活が待ち受けていた。3年連続上映。
原作:萩原葉子「天上の花―三好達治抄―」/脚本:五藤さや香 荒井晴彦/監督:片嶋一貴/プロデューサー:寺脇研 小林三四郎/出演:東出昌大 入山法子 有森也実 吹越満/製作プロダクション:ドッグシュガー/配給宣伝:太秦 文化庁「ARTS for the future !」補助対象事業 PG12  ©2022「天上の花」製作運動体 【2022年/カラー/ビスタサイズ/5.1ch/125分】
シサム
10月3日(金)18:30上映
オープニング

シサム

ゲスト:嘉山健一(プロデューサー)
江戸時代前期、〈蝦夷地〉と呼ばれた現在の北海道を領有した松前藩がアイヌとの交易をおこなっていた史実が基になっている。生まれた土地や文化の違い、彩りにあふれたこの世界で、人は共に生き、歩んでいくことができるのだろうか─。殺された兄の復讐心に燃える松前藩の主人公が、アイヌの人々との交流を通じて、己の価値観や生き方を模索してゆく。
監督:中尾浩之/脚本:尾崎将也/プロデューサー:嘉山健一/出演:寛一郎 三浦貴大 和田正人 坂東龍汰 平野貴大 サヘル・ローズ 要潤 富田靖子 緒形直人/配給:NAKACHIKA PICTURES 【2024年/日本/114分/カラー/5.1ch/DCP/PG12】©映画「シサム」製作委員会
太陽と桃の歌
10月4日(土)11:00上映
第72回ベルリン国際映画祭 金熊賞(最高賞)受賞

太陽と桃の歌

桃農園を営む大家族に、突き付けられた、まさかの立ち退き命令。変わりゆく世界のしくみと、変わらない家族の絆の物語。監督は、初長編『悲しみに、こんにちは』がベルリン国際映画祭で最優秀新人作品賞とジェネレーション部門グランプリを受賞したカルラ・シモン。本作はスペインのカタルーニャを舞台に、伝統的な家族経営の桃農園が、ソーラーパネルに取って代わられる。世界中にある自然と人間の問題を鮮烈に描きだした。
監督・脚本:カルラ・シモン『悲しみに、こんにちは』/出演:ジュゼップ・アバット、ジョルディ・プジョル・ドルセ、アンナ・オティン他 【2022年/スペイン・イタリア/カタルーニャ語/カラー/ヴィスタ/5.1ch/121分】 原題:ALCARRÀS/日本語字幕:草刈かおり/配給:東京テアトル © 2022 AVALON PC / ELASTICA FILMS / VILAÜT FILMS / KINO PRODUZIONI / ALCARRÀS FILM AI
ウナイ
10月4日(土)13:30上映
沖縄発のドキュメンタリー作品
ゲスト:平良いずみ(監督)

ウナイ 透明な闇 PFAS汚染に立ち向かう

発がん性や新生児の体重抑制など健康への影響が指摘されているPFAS(有機フッ素化合物)。本作は、9年前に沖縄が発表した県民45万人が使用していた水道水にこのPFASが含まれていたことからはじまる。PFAS汚染が発覚して今もなお沖縄は汚染源の特定すらできていない。そんな国内の実態を横目に海外では環境汚染の調査、規制が強化されている。この違いは何なのか―。調査・対策を求め立ち向かう女性たちを追う。
監督:平良いずみ/プロデューサー:山里孫存 千葉聡史/音楽:半野喜弘/撮影:大城学 赤嶺信悟/編集:田邊志麻 山里孫存/構成:渡邊修一/製作:GODOM沖縄/製作協力・配給:太秦 文化庁文化芸術振興費補助金(日本映画製作支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会 【2025年/日本/16:9/106分】©2025 GODOM 沖縄
桐島聡の二つの物語、
連続上映敢行!!
「桐島です」
10月4日(土)16:00上映
北京国際映画祭正式招待

「桐島です」

脚本家・梶原阿貴と高橋伴明監督のコンビがシナリオ化。高度経済成長の裏で社会不安が渦巻く日本、大学生の桐島聡は反日武装戦線の活動に共鳴し、行動を共にする。しかし、一連の連続企業爆破事件で犠牲者を出したことで、深い葛藤に苛まれる。組織は警察当局によって指名手配された桐島は偽名を使い逃亡。ようやく手にした静かな生活の中で、ライブハウスで知り合った歌手キーナの歌「時代おくれ」に心を動かされてゆく…。
監督:高橋伴明/出演:毎熊克哉 奥野瑛太 北香那 高橋惠子/脚本:梶原阿貴、高橋伴明/音楽:内田勘太郎/撮影監督:根岸憲一/配給:渋谷プロダクション【2025年/日本/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/日本語/105分】©北の丸プロダクション
逃走
10月4日(土)18:30上映
JEONJU国際映画祭正式招待

逃走

ゲスト:足立正生(監督)
半世紀に及ぶ逃亡の末に、がんで孤独に亡くなった、東アジア反日武装戦線「さそり」の元メンバー・桐島聡。三菱重工ビル爆破事件を口火に、社会を震撼させた連続企業爆破事件で重要指名手配された。同戦線の仲間が逮捕されていく中、桐島は、数十年前から“内田洋”という偽名を使い、逃げ続けた。そして逃亡から約49年後の2024年1月25日、病院に担ぎ込まれ4日後に死亡。桐島の最後の4日、最期の闘いを描き出す。
監督・脚本:足立正生 出演:古舘寛治 杉田雷麟 中村映里子 他 企画:足立組 エグゼクティブプロデューサー:平野悠 統括プロデューサー:小林三四郎 アソシエイトプロデュ―サー:加藤梅造 音楽:大友良英 撮影監督:山崎裕 企画協力:寺脇研 【2025年|日本|114分|5.1ch】(英題:ESCAPE) ©「逃走」制作プロジェクト2025 配給・制作:太秦  製作:LOFT CINEMA 太秦 足立組
雪子 a.k.a.
10月5日(日)11:00上映

雪子 a.k.a.

ゲスト:草場尚也(監督)
PFFアワード2019日活賞とホリプロ賞の2冠受賞作「スーパーミキンコリニスタ」で注目を浴びた草場尚也監督の劇場用映画初監督作品。29歳問題の渦中で人生に迷った主人公・雪子が、ラップを通して自分と向き合い答えを探す姿を描くと同時に、教職に就く人たちの声を拾い集めて作られた脚本によって、雪子の教師という仕事の明暗も浮き上がらせる。
監督・編集:草場尚也 出演:山下リオ 樋口日奈 占部房子 剛力彩芽 中村映里子 石橋凌 製作:鈴木ワタル、桑原佳子 プロデューサー:岩村修、関和紀 原作:鈴木史子、草場尚也 脚本:鈴木史子 助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会 製作:パル企画 VAP 配給:パル企画 ©2024 「雪子a.k.a.」製作委員会 【2024年/日本/カラー/ビスタサイズ/5.1ch/98分】
風が吹くとき
10月5日(日)13:20上映
アニメーション作品

風が吹くとき

解説:小林三四郎(プロデューサー)
核戦争の脅威を描き、センセーションを巻き起こしたイギリス製アニメーション。作家・イラストレーターのレイモンド・ブリッグズの原作「⾵が吹くとき」を、⾃らも⻑崎に住む親戚を原爆で亡くした⽇系アメリカ⼈のジミー・T・ムラカミが監督。主題歌をデヴィッド・ボウイが歌っている。⽇本語吹替版を⼤島渚監督が担当。主⼈公の夫婦ジムとヒルダの声を森繁久彌と加藤治⼦が吹き替えたことでも話題を呼んだ⼀作。
作・脚本:レイモンド・ブリッグズ 監督:ジミー・T・ムラカミ ⾳楽:ロジャー・ウォーターズ 主題歌:デヴィッド・ボウイ「When The Wind Blows」 ⽇本語版監督:⼤島渚 提供:コンテンツ・ポテンシャル 後援:ブリティッシュ・カウンシル 配給:チャイルド・フィルム 原題「When the Wind Blows」 【1986年/イギリス/カラー/85分/1:1.33(スタンダード)/ステレオ】
TATAMI
10月5日(日)15:15上映
第80回ヴェネツィア国際映画祭ブライアン賞受賞
第36回東京国際映画祭2冠
審査委員特別賞 優秀女優賞

TATAMI

解説:足立正生(監督)
イスラエル出身のガイ・ナッティヴと本作で監督役を演じたザーラ・アミールが、映画史上初めて、イスラエルとイランをルーツに持つ2人が共同監督。撮影は全て秘匿状態で行われ、映画に参加したイラン出身者は全員亡命。個人と権力の関係を問いかけ、悲惨な争いが続く世界の中で平和への祈りが込められた注目作。2019年、日本武道館での世界柔道選手権で実際に起きた事件をベースに映画化された。
監督:ガイ・ナッティヴ、ザーラ・アミール 脚本:ガイ・ナッティヴ、エルハム・エルファニ 出演:アリエンヌ・マンディ ザーラ・アミール ジェイミー・レイ・ニューマン ナディーン・マーシャル 【2023年/アメリカ、ジョージア/英語、ペルシア語/103分/モノクロ/1.78:1/5.1CH】 原題:TATAMI 字幕:間渕康子 配給:ミモザフィルムズ © 2023 JUDO PRODUCTION LLC. ALL RIGHTS RESERVED 
黒川の女たち
10月5日(日)17:40上映
クロージング上映
戦後80年企画・ドキュメンタリー作品

黒川の女たち

ゲスト:松原文枝(監督)
今から80年前の満洲で起きた「接待」という名の性暴力の実態。岐阜県・黒川村から集団で満洲に入植した黒川開拓団。日本の敗戦を目前にソ連軍が満洲に侵攻した。満蒙開拓団は過酷な状況に追い込まれ、集団自決を選択した開拓団もあれば、逃げ続けた末に息絶えた人も多かった。そんな中、黒川開拓団は生きて日本に帰るために、敵であるソ連軍に助けを求めた。命と引き換えに犠牲となったのは、数えで18 歳以上の女性たちだった―。
監督:松原文枝 語り:大竹しのぶ 撮影:神谷潤 金森之雅 編集:東樹大介 プロデューサー:江口英明 製作:テレビ朝日 配給:太秦 【2025年/日本/99分/ドキュメンタリー】 助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会

ゲスト

  • 寺脇 研

    寺脇 研 (映画評論家)

    10月3日(金)15:30上映『天上の花』上映後トーク

    1952 年福岡市生まれ。元文部官僚。京都芸術大学客員教授。映画評論家。映画プロデューサー。高校時代から映画評論を執筆し、75年から映画評論家として活動。一方、同年文部省(当時)に入省し、官僚時代は「ゆとり教育」の旗ふり 役として「ミスター文部省」と呼ばれた。退官後も民間の立場から教育や社会に関する発言や著作を続けている。著書多数。映画プロデューサーとしては、『戦争と一人の女』(13/井上淳一)を皮切りに『バット・オンリー・ラヴ』(16/佐野和宏)、『子どもたちをよろしく』(20/隅田靖)、『なん・なんだ』(22/山嵜晋平)、『二人静か』(23/坂本礼)を製作している。

  • 片嶋一貴

    片嶋一貴 (監督)

    10月3日(金)15:30上映『天上の花』上映後トーク

    1957年、栃木県生まれ。若松孝二監督作品『我に撃つ用意あり』(1990)で若松プロに参加。『クレィジー・コップ 捜査はせん!』(1995)で監督デビュー。翌年よりプロデューサーとしても仕事のフィールドを広げ、数多くの個性的な作品に携わり、エッジの効いた映画づくりを続けている。主な監督作品に『小森生活向上クラブ』(2008)、『アジアの純真』(2011)、『いぬむこいり』(2017)、『天上の花』(2022)、他のプロデュース作品に『戦争と一人の女』(2012)、『子どもたちをよろしく』(2020)、『GOLDFISH』(2023)、『福田村事件』(2023)などがある。

  • 嘉山健一

    嘉山健一 (プロデューサー)

    10月3日(金)18:30上映『シサム』上映後トーク

    1983年生、静岡県出身。大学在学中より、ビッグコミックスピリッツ編集部(小学館)で働き始め、卒業後も同編集部にて「ホムンクス』「アイアムアヒーロー』「7人のシェイクスピア」など、数々の有名作品に携わる。漫画の現場で働く中で「画家にも法律のプロが必要」と感じ、自らがなろうと決意。仕事を続けながら2012年に夜間コースのあった大宮法科大学院大学に入学。2013年の大学統合を期に、桐蔭法科大学院へ移籍。2017年同大学院修了。2018年にクリエイター専門の法務コンサル会社(合同会社プロテカ)を設立。今回、アイヌに興味を持ったことから初めて映画製作を行った。

  • 平良いずみ

    平良いずみ(監督)

    10月4日(土)13:30上映『ウナイ』上映後トーク

    沖縄県出身。GODOM沖縄 ディレクター。元沖縄テレビ キャスター(1999年入社)。医療・福祉・基地問題などをテーマにドキュメンタリーを制作。沖縄で広がるPFAS汚染を追い続けている。これまでに3本のテレビドキュメンタリーを制作。最新作『続・水どぅ宝』(2024年2月放送)ではアメリカの現地取材を敢行し、汚染の先に待ち受ける現実を提示した。『どこへ行く、島の救急ヘリ』(2011年)、『まちかんてぃ』(2015年)、『菜の花の沖縄日記』(2018年)、『水どぅ宝』(2022年)で民間放送連盟賞テレビ報道部門優秀賞、『菜の花の沖縄日記』で第38回「地方の時代」映像祭グランプリを受賞。2020年、映画『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』で初監督を務める。「放送ウーマン賞2019」を受賞。PFAS汚染を追った『水どぅ宝』は、民放連賞・「地方の時代」映像祭・ギャラクシー賞の優秀賞など受賞多数。2024年2月制作の『続・水どぅ宝』は放送文化基金賞 奨励賞。

  • 足立正生

    足立正生(監督)

    10月4日(土)18:30上映『逃走』上映後トーク

    1939年生まれ。日本大学芸術学部映画学科在学中に自主制作した『鎖陰』で一躍脚光を浴びる。大学中退後、若松孝二の独立プロダクションに加わり、性と革命を主題にした前衛的なピンク映画の脚本を量産する。監督としても1966年に『堕胎』で商業デビュー。1971年にカンヌ映画祭の帰路、故若松孝二監督とパレスチナへ渡り、パレスチナ解放人民戦線のゲリラ隊に加わり共闘しつつ、パレスチナゲリラの日常を描いた『赤軍-PFLP・世界戦争宣言』を撮影・製作。1974年重信房子率いる日本赤軍に合流、国際指名手配される。2000年3月刑期満了、身柄を日本へ強制送還。2007年、赤軍メンバーの岡本公三をモデルに描いた『幽閉者 テロリスト』で日本での創作活動を再開。そして2015年、監督復帰2作目がカフカの短編小説を基にした『断食芸人』で、光州美術館の柿落としに公開され、日本全国で上映された。また、第45回ロッテルダム国際映画祭のディープフォーカス部門に正式出品され、大きな反響を呼んだ。そして、今年の夏、安倍元首相が銃撃される事件を題材とした『REVOLUTION+1』を発表。家族の愛、宗教と政治の癒着など、多くの課題が一直線に展開されて行く問題作となった。2024年1月、桐島聡の存在が報じられてまもなく脚本の執筆に取り掛かり、最新作『逃走』を完成させた。

  • 草場尚也

    草場尚也(監督)

    10月5日(日)11:00上映『雪子 a.k.a.』上映後トーク

    1991年8月長崎出身。大分大学卒業後、映画美学校の脚本コースで高橋泉に師事。映像制作会社に入社後、バラエティ番組のADから連ドラ・映画の助監督として活躍する。会社を休職して撮影した『スーパーミキンコリニスタ』がPFFアワード2019で日活賞とホリプロ賞のダブル受賞。

  • 小林三四郎

    小林三四郎 (プロデューサー)

    10月5日(日)13:20上映『風が吹くとき』上映後トーク

    1958年、新潟県柏崎市生まれ。1980年に竹内銃一郎が主宰する劇団「秘宝零番館」に入団。中心俳優として活躍する。数多くのプロデュース演劇、映画に出演。2006年に映画製作・配給の太秦株式会社の設立に参加し代表となる。以後、精力的に国内外劇映画、ドキュメンタリー作品を製作、配給している。近年の公開作品として『軍中楽園』(台湾)、『金子文子と朴烈』(韓国)、『子どもたちをよろしく』、『わたしは分断を許さない』、『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』、『zk/頭脳警察50未来への鼓動』『東京裁判4Kデジタルリマスター版』、『アイヌモシリ』、『狼を探して』(韓国)、『デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング』(米)、『サンマデモクラシー』、『グンダーマン 優しき裏切り者の歌』(ドイツ)、『REVOLUTION+1』、『時代革命』(香港)など、社会的な題材をもとにした作品を多数世に出している。

  • 松原文枝

    松原文枝 (監督)

    10月5日(日)17:40上映『黒川の女たち』上映後トーク

    1991年テレビ朝日入社。政治部・経済部記者。「ニュースステーション」、「報道ステーション」ディレクター。政治、選挙、憲法、エネルギー政策などを中心に報道。2012年にチーフプロデューサー。経済部長を経て現在、ビジネスプロデュース局ビジネス開発担当部長。「独ワイマール憲法の教訓」でギャラクシー賞テレビ部門大賞。「黒川の女たち」のベースとなった「史実を刻む」(2019)がUS国際フィルム・ビデオ祭で銀賞。ドキュメンタリー番組「ハマのドン」(2021、22)でテレメンタリー年度最優秀賞、放送人グランプリ優秀賞、World Media Festival銀賞など。映画『ハマのドン』がキネマ旬報文化映画ベスト・テン第3位。著書に「ハマのドン」(集英社新書)、「刻印」(KADOKAWA)。

新たなゲストが決まり次第、公式サイト、SNSで発表します

会場

柏崎市 市民プラザ

新潟県柏崎市東本町1-3-24

チケット情報

チケット販売場所

  • 一般

    [1回券]
    前売 ¥1,000
    (当日1,300円)

    [1日券]
    前売 ¥3,000
    (当日・前売共通)

    ※1日券は土日のみ、メールにてお申し込みください

  • シニア・大学専門学生

    [1回券]
    前売 ¥800
    (当日1,000円)

    [1日券]
    前売 ¥2,500
    (当日・前売共通)

    ※シニアは60歳以上
    ※1日券は土日のみ、メールにてお申し込みください

  • 高校生以下

    ¥500(当日・前売共通)

問合せ先 info@uzumasa-film.com